こちらでは屋根裏に侵入する害獣アライグマに関してご紹介いたします。
アライグマ
アライグマは元来アメリカ原産の野生動物です。アニメなど様々な番組で取り扱われた影響か、多くのアライグマが輸入されました。
幼獣は人懐こく可愛いのですが、成獣になると本来の野生本能が剝き出しとなり飼育が困難となるため、野山に捨てられるケースが多くありました。
ネズミのように繁殖能力が高く、日本には天敵が居ないということもあり、爆発的に各地へ広がりました。
現在は一般住宅や寺院の屋根裏に侵入し、糞尿や害虫・菌などの被害を与えお住いの方々を困らせている害獣です。
生態
- アライグマ科。
- 北アメリカ原産。
- 体長は尾を含め70~80cm。1mを超えるケースもある。
- 体重4~10kg。
- 雑食(甘いものや肉を好む)。
- 警戒心が弱い。
- 尾がシマシマ。
- 基本的に夜行性。
- 木登りや泳ぎが得意。
- 比較的同じ場所で糞尿をする。
- 指が長く器用。
- 生後1~2年で繁殖能力が備わる。繁殖期は冬で妊娠期間は2か月。1回で3~6頭ほど出産。
- 寿命は10~15年程度。
- 天敵は人間のみ。
外来生物問題
もともとは日本に生息する動物ではありませんでしたが、国内に輸入されてから飼い主に捨てられたり、指先が器用なため脱走したりが原因で国内に広がった特定外来生物です。関東では鎌倉市に外来種のタイワンリスと並行して繁殖しました。現在では全国各地で確認されている動物です。
生態系へのダメージ
何でも食する上に高い繁殖能力を持ち、幼獣の死亡率の低いアライグマは圧倒的な勢いで増え続け、元来国内に生息している小動物を次々に捕食します。アライグマの影響で絶滅に追いやられる動物が多くいます。
感染症
アライグマが人間に与える危険な感染症で代表的なものとして「アライグマ回虫」「狂犬病」があります。人間に感染した場合は脳に達して急性障害を与え死に至ります。
被害
アライグマは屋根裏に入り込み家屋や人体の健康被害を与えます。また、農作物や錦鯉・家畜などが食べられたり経済的な被害も多く報告されております。
対策
大きな体に似合わず10cm四方の小さな穴でもズルズル侵入します。家の中に入れないようにするには、そのような穴を全て塞ぐ必要があります。
雨どいや電線も伝ってくるので、雨どいに有刺鉄線を巻き付けたり木の枝から屋根に移ってきそうな木を伐採するなどアライグマが来づらい環境を作ることが大事です。
アライグマ駆除料金
- アライグマの駆除(捕獲)
- 1頭18,000円~(疥癬など感染症を患っているアライグマは+8,000円)
- 捕獲かご設置
- 一機 8,000円
- 追い出しによる駆除
- 60㎡ 70,000円
- 殺虫・衛生害虫の駆除
- 450~680円(1㎡)
- 殺菌・消毒
- 680~880円(1㎡)
- 穴ふさぎ
- 1ヶ 3,000円~(大きさや難易度による)
総額 7万円~18万円(20坪の戸建ての場合)