シロアリ

国内のシロアリは土壌性のヤマトシロアリとイエシロアリ、乾材を好むアメリカカンザイシロアリとダイコクシロアリです。関東での被害はほとんどがヤマトシロアリです。

土壌性シロアリは水が重要で湿気のある場所に生息しています。土の中から蟻道と呼ばれるシロアリのトンネルを独自に作り、水を運び家屋の木材まで通り道を作り家を加害します。ヤマトシロアリの被害件数は圧倒的な数を誇りますが、被害の大きさでは数あるシロアリの中でもイエシロアリが最も加害力があります。

カンザイシロアリは乾燥した木材の中に含まれている微量な水分でも生きていけるので、被害も大きく屋根裏まで加害されるケースもございます。

シロアリは黒アリと姿が似ているためシロアリと命名されておりますが、実際はゴキブリの仲間です。黒アリはハチの仲間です。実際はシロアリはアリではありません。

ヤマトシロアリは４～５月午前中や雨上がり、イエシロアリは６～７月の夕方に一斉に飛び立ち、新たな巣を探す旅に出ます。その時は全身黒く羽が生えます。実際に羽を動かして飛ぶというよりは風に任せて飛んでいくようなイメージです。これを群飛（ぐんぴ）と言いますが、群飛が終わると羽が抜け落ち雄雌のペアとなり、住みやすい所で王と女王になり新たな王国が築き上げられます。室内で群飛を目撃することがありますがその場合、かなりの被害に遭われている可能性があります。